病気は心からのメッセージ 3

あなたには今、何か治療している病気はありますか?

がんや膠原病などの難病だけでなく、歯痛や花粉症、慢性的な胃痛、腹痛、便秘、風邪の症状などの身近な症状には、実はあなた自身からのメッセージが隠されています。病気は、表立って言えない本音や、抑圧してきた思いや苛立ち、溜め込んできた怒りが身体を通して表現されているのです。

私は医師ではありませんから、当然ながら治療はできませんが、カウンセリングを始める前に来談者のおおよその悩みや問題点がわかるのは、その方の身体的な症状から心のメッセージを読み取っているからです。病気の症状だけでなく、体の傾き加減や顔色、体温、顎まわりの骨格や歪み、背部と胸部の筋肉の緊張度合い、呼吸の深さなどから情報を得ています。

話し言葉や表情はどんなに取り繕っても、身体表現は嘘をつくことができません。

例えば、ご家庭のなかで問題があり、精神的にも経済的にも苦労されている方がいらっしゃるとします。
そういう方は一生懸命 対面(表面)を取り繕うあまり、前のめりになり、背中が手薄になってしまいます。
そしていつも歯を食いしばって頑張っていらっしゃるため、顎まわりから首、肩の筋肉が緊張し、慢性的な首や肩こりがあり、首回りの筋肉の緊張から片頭痛の症状が現れてきます。
筋肉の緊張は血行不良を招くため、自然と体は冷え、冷え性を引き起こしますが、女性の体は慢性的に冷えると免疫力の低下による膠原病や、婦人科系の病を引き起こすのです。

このように、心からのメッセージを無視し続けると、だんだんと重い症状を引き起こしてきます。

カウンセリングや心理療法でできることは、心の負担を吐き出させ、筋肉の緊張を緩めることで痛みや不安感を緩和することです。

40年以上「病気のプロ」をしてきたからこそわかるプロセスなのです。