病気は心からのメッセージ

こんにちは。カウンセリング ラウアの伊藤です。
今日は「病気は心からのメッセージ」をテーマにお送りいたします。

昔から「病は気から」というように、不安な気持ちや心配事が頭から離れなかったり、ショックな出来事や悲嘆、怒り、気持ちの落ち込みが長く続くと、私たちの体は自然と免疫力が低下し、いつしか病気となって表面化してきます。
その表面化してきた病巣だけをみて敵とみなし「闘病」をするか、または、病気を心(本来の生き方からのズレや本心)からのメッセージとして受け取るかによって、その後の人生の質が変わったり、病気があっても折り合いをつけて仲良く共存していけるようになれるものです。

私がカウンセリングを学ぶきっかけとなったことは、私自身の長年に渡る体調不良によるものでした。診断名もはっきりしないまま、とりあえず20年以上喘息の治療を続けながら、これまで40回以上入退院を繰り返してきました。
入院するたび喘息以外の変な症状が現れるため膠原病を疑われ、最終的には膠原病のなかでも希少難病といわれている「アレルギー性血管炎」と診断されましたが、診断されても、私には食物や薬剤に対する謎のアレルギー(化学物質過敏症と診断がついてます)があることから薬を処方することもできず、具合が悪くなったら大学病院へ行って検査をすることの繰り返しでした。

通常、病気がはっきりしないと精神科の受診を勧められます。しかし、精神科を受診しても「内科でしっかり治療しなさい」と送り返され、また内科に戻っても紹介状を渡され、病院を転々とたらい回しにされる日々です。つらかったことは、具合が悪くて受診にいっているのに、受付の時点で「アレルギー性血管炎の患者は診ることができない」と受診を拒否されたことです。
さすがに一日に3件の病院に診療拒否をされたときには参りました。
私はすっかり居場所のない患者になっていました。

これまでの患者人生のなかで大勢の医師や看護師と出会いました。
医師や看護師の言動に傷つき、悔しい思いも沢山しましたが、苦しみのさなか、ありがたいことにまるで人生の導き手のような、人として心から尊敬できる医師や看護師との出会いもあり、私に生きる希望を与えてくれました。
多忙を極める勤務の合間に病室を訪れ親身になって話を聞いてくれたり、看病してくれる姿を見ているうちに、いつしか「私も病気に苦しむ人のお役に立てるようになりたい」と強く思うようになりました。

つづく